計算書類について-収益性を見る指標
2014年 3月 25日
経営分析
決算書を見ることによりその分析ができれば、会社の実情と課題を把握し、経営に役立たせることができます。また数字に強い経営者は、常に問題意識があり、論理的思考を持っていますので、物事を多方面から見て経営判断ができます。
今回のコラムでは、経営活動をとおしてどれだけ儲かっているか(収益性)を見る指標についてご説明します。
収益性を見る指標
売上高営業利益率(営業利益/売上高×100%)
本業の収益力を見ることができます。
売上高などの規模が違う同業他社と比較したり、数年間にわたって分析するときに使われます。
利益の多少だけでなく営業力や経営体質、競争力が分かります。売上高経常利益率(経常利益/売上高×100%)
会社の総合的な実力を見ることができます。
売上がどれだけ利益に結びついているか、会社のトータル的な収益力、資金力が分かります。
10%以上が理想です。株主資本当期純利益率(当期純利益/株主資本×100%)
投資に対する収益性を見ることができます。
投下した資本でどれだけ利益を生み出したか、投資の利回りが分かります。
会計のポイント:計算書類とは
損益計算書
期首から期末までの経営成績を表しています。
経営成績とは投下した資本により、いかに売上をたて利益を生み出したかを示しています。貸借対照表
期末における財政状態を表しています。
財政状態とは資金の調達およびその運用の状態をいいます。キャッシュフロー計算書
期首から期末までの資金の流れの状況を活動区分別に表しています。
営業キャッシュフローでは本業による資金の流れを、投資キャッシュフローでは設備投資に関する資金の流れを、財務キャッシュフローでは余剰資金の使途や不足資金の調達をそれぞれ把握することができます。