岐阜の船戸税理士事務所では、税務顧問、創業支援、相続対策、事業承継対策などを承っております。

決算書を見ることによりその分析ができれば、会社の実情と課題を把握し、経営に役立たせることができます。また数字に強い経営者は、常に問題意識があり、論理的思考を持っていますので、物事を多方面から見て経営判断ができます。
今回のコラムでは、効率よく成果を上げているか（効率性）を見る指標についてご説明します。

効率性を見る指標

使用総資本回転率（売上高／使用総資本×100％）

総資本が効率よく使われたか見ることができます。
総資本が売上高という形で何回、回収されたか分かります。
回転率が高ければ少ない総資本で効率よく売上を上げていることになります。

株主資本回転率（売上高／株主資本×100％）

投資の効率性を見ることができます。
株主の出資した資金がどれくらい売上に貢献したのかが分かります。

棚卸資産回転月数（棚卸資産期末残高／月商）

生産・販売の効率性を在庫負担で見ることができます。
回転月数が短いと在庫になっている期間が短く、効率よく棚卸資産が回っていることになります。

会計のポイント：計算書類とは

損益計算書

期首から期末までの経営成績を表しています。
経営成績とは投下した資本により、いかに売上をたて利益を生み出したかを示しています。

貸借対照表

期末における財政状態を表しています。
財政状態とは資金の調達およびその運用の状態をいいます。

キャッシュフロー計算書

期首から期末までの資金の流れの状況を活動区分別に表しています。
営業キャッシュフローでは本業による資金の流れを、投資キャッシュフローでは設備投資に関する資金の流れを、財務キャッシュフローでは余剰資金の使途や不足資金の調達をそれぞれ把握することができます。